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研究室紹介

これまで看護を含めた医療は、疾病の治療・発生予防を目的とした学問を発展させ、成果を上げてきました。これは病気のなりやすさ(リスク因子)や治りにくさ(予後因子)の早期発見とそれらを回避する技術です。今後も疾病が存在する限りこれらの学問は必要です。

一方、私たちの身体にも、生きていく力、自然治癒力が備わっており、この力が十分発揮されるような日常生活を過ごすことが大切です。超高齢化に伴い、生きていく力、自然治癒力が弱まってくると、病気ではないが様々な身体機能の衰えに伴う症状や生活に不都合が生じるようになります。その時々の生きていく力を最大限に生かし、これらに適応した生活をおくる必要がありますが、適応過程を支援する科学は十分とは言えません。

本研究ユニットでは、ひとの生きる力の回復・維持・向上のためのヘルスケア学の構築を目標に保健学および関連する学問分野との分野融合型研究を推進します。具体的には私たちと共生する常在菌(主に、皮膚および口腔・鼻腔粘膜)が起こす感染症に焦点をあて、発症および重症化の機序を解明します。また、対象者の健康状況、日常生活行動に関する調査を行い、発症および重症化の過程に関連する発生要因、悪化要因を解明します。さらに、感染症の症状として現れる多彩な症状(痒み、むくみ、痛み、臭い等)によって引き起こされるウエルネス障害の実態の解明、障害の緩和・改善のための研究を行います。これらの過程において必要となる、組織が脆弱な対象者に対する非侵襲的で臨床実践的な評価技術の開発も行います。


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